この時期毎年恒例、築地のマグロ初競りですが、今年は築地最後の初競り(、、、って、色々な事情で3回目くらいの最後なんですが)ということで、いつになく盛り上がっております。
全国ネットのテレビ等のニュースでも必ずといっていい程、取り上げられていますが、今年、最高額のマグロを競り落としたのは仲卸の「やま幸」さん。3645万円での落札だったとのことです。
一方、毎年話題になる「すしざんまい」さんはどうだったかというと、190キロのマグロを3040万円で落札されたとのこと。
このことについて、新聞によっては連覇を逃すのように書かれていますが、キロ単価は最高なのと、もうこれだけ毎年メディアに出ていれば、1匹あたりが最高額でなくても全国メディアは取り上げる訳なんで、7連覇の意味ってそんなにないのかなと思います。
例年、1匹の最高額とキロ単価の最高額は、揃うことが多いのですが、今年は揃いませんでした。
両方とも大間産ですが、同じ海域でも個体差がありますし、必ずや大きいマグロが良いということもありません。
また、今年は入荷数量も多かったとのことです。
歴代最高額は、2013年の1億5540万円(222キロ、キロ単価70万円)ですが、ここまで開きが出るのも入荷数量が毎年変わることなどが起因しています。ちなみに、初競りの最高額については、全国ネットで取り上げられるため広告費込みと考えると少し見方も変わってきます。
いずれにせよ、初競りはそれまでの入荷が止まっていて需要が高まっている中で行われたり、メディアの注目もあったり、活気が増します。外部の目があると競る側も気合がのり、競り場が引き締まります。見学によるネガティブ面もあるので規制されることもありますが、こういったポジティブな面にも着目し、市場を作っていくとよいのではないかなと思います。
さて、今年も各シーズン毎に様々な海産物の初競りが行われていきますので、ぜひともご注目ください。