「五種盛りより三種盛りを頼め 外食で美味しくて安全な魚を食べる方法」にも書かれている魚が美味しいお店の見分け方をこちらでもお伝えしています。
第5回 「おまかせ盛り」は進んで注文しよう
【理由】その日のいい魚だけが出てくる可能性が高いため
- 何種入るか分からない「おまかせ盛り」はお得か
定番メニューのお刺身の盛り合わせには、3種盛りや5種盛りではなく、単に「おまかせ盛り」となっているメニューも見かけるかと思います。何種盛りなのか指定をしていないメニューです。
何種盛か指定されていないので、2種盛りなどと種類が少なくなるかもしれないし、逆に10種盛りなどと種類が多くなるかもしれません。頼む側からすると「多くの種類の刺身が食べたかったのに、この程度か」といったように求めるものと違うものが出てくるリスクも高くなります。(といっても、店員さんに事前に聞けばいいだけの話なのですがね。)
ただ、店側としては、何種盛りなのか数を指定をしない事で、その日の魚の仕入れ状況に対して、出す魚をより柔軟に選んで対応できるので、とてもメリットがあるメニュー表記なのです。そして、実は、頼む側にとってもそのメリットは大きいと言えます。
- 何種か指定しない店側の意図
まず、「おまかせ盛り」としている時点で「この店は魚のことをよく分かっているな」と思って良いと思います。他の箇所でも述べている通り、魚という食材は極めて種類が多く、かつ、それぞれの品質がその日その日でバラバラです。「マグロもアジもタコも100点」という日もあれば、「マグロだけ合格点。あとは入荷もないし、前日以前の残り物ばかりだからダメ」という日もあるのです。こういった状況により柔軟に対応できるのが「おまかせ盛り」というメニューなのです。刺身として出せる良い状態の魚が多ければ単純に種類を多くし、少なければ1種類ごとの量を多くしたり、同じ魚でも違う部位や食べ方で提供したりといったことができるようになります。そして、それらを提供価格に見合う形に調整して提供するのです。
- だから「おまかせ盛り」は進んで注文すべき
ですので、頼む側としても無理にハズレを掴まされる可能性が減り、その日のオールスターのみを食べられる可能性が高まります。「良い状態の魚が少ない時は頼まない方がよいのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ、逆かもしれません。良い状態の魚が少なくマグロのトロなど高級食材を多めに入れざるを得ない、といったこともあるかもしれないからです。
- その日の店のコンディションも分かる「おまかせ盛り」
おまかせ盛りを頼むことののメリットは、他にもあります。それは、お店のその日の魚のコンディションを見れる点です。おまかせ盛りで出てくる魚は、その日の代表だと思ってよいと思います。また、より自由度が高い中どのような魚を選ぶのか店側の腕前も見ることができます。魚のおまかせ盛りを頼んでみて、「とても美味しいな」「旬の魚が入っていてイケてるな」という時は仕入れ状況が良い時なので魚のメニューを進んで頼みましょう。そうでないときは、無理せず魚は別の日に頼むようにした方がよいかもしれません。
こちらの内容が書かれている書籍
出版社:秀和システム
本体価格:1500円(税別)
ISBN:978-4-7980-4661-7
形態:四六判 304ページ
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■「本日の獲れたて鮮魚」がある店には注意しよう
■魚のアラや頭を使ったメニューがあるお店を選ぼう
■水・日・祝に干物を勧めるお店を選ぼう
■生け簀に魚が泳いでいるお店はやめておこう
■イカ一夜干しにタレがかかっている店には注意しよう
…などなど今日から役立つ知識が満載!
“18.4.29 「おまかせ盛り」は進んで注文しよう ~魚が美味しいお店の見分け方 第5回~” に対して1件のコメントがあります。
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